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母校校内幹事長からの特別メッセージ |
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![]() 95期 渡部正一 ![]() |
2025.04.06 母校愛と各地桑野会との連携 渡部正一(95期) 安積桑野会校内幹事長(安積高校教員)*執筆時 郡山にいて、特に母校に勤務していて痛感するのは、各地桑野会の方々の母校愛である。「安中、安高」の母校愛については、合理的に説明しきれない部分がある。本稿ではまず、私なりの解釈を試み、後段で、母校⇒各地桑野会、双方向の連携について具体的な提案をしたい。 なぜ安高なのか?ひとつにはまちの成り立ちがある。県庁所在地の福島市は、日本銀行、気象台、国公立大学、日赤病院、JRA競馬場など国・県や全国規模の大きな組織の出先機関があり、遮二無二頑張らなくても安定した職場が多い。買い物にしてもわざわざ東京に行かなくても、仙台市でほとんど事足りる。対して郡山市(県中地区)には、何もない、と言っては言い過ぎだが、出先機関は少ない。一県一中制の施行に際し、中学校をとった郡山にとって、安積中学は数少ない公的機関であり、それが象徴的な意味での心のよすがとなったのではないか。何もないのだから、自分で何とかするしかない、というまちの雰囲気も自ずから醸成される。自分でやらなければならない分、自由裁量の幅は大きい。安高の自由な校風、自主自律(自立ではない)を重んじる指導(生徒を大人扱いする)もこの辺に源流がありそうだ。 そんな校風の中、進学校ということもありOB・OGの教職員も多いので、先輩が後輩に「安積とは、、、」「開拓者精神とは、、、」などとご託を垂れる。学校行事も、対面式、新入生歓迎会など入学早々、熱いパンチを浴びせられ圧倒される。そして、応援歌練習。何と言っても、これが入学生を安高生に変える。市街地にあり、近隣住民の苦情などから、今では、応援歌練習ができなくなっている高校もある中、駅から遠くてよかった、と思えるのはこの時だけだが、、、。他に、安高体操、安積黎明高校(旧安積女子高校)との野球定期戦、ロードレース、5年に2回の一般公開の紫旗祭、、、。これらが渾然一体となり、ある意味、特別な空間を作り出し、3年間のうちに愛着を覚え、愛校心につながるのだろう。 私より少し上の先輩方、特に87期までは、入学から卒業まで旧本館で過ごしている。この差は大きい。戦時中、旧制中学の時代、空襲に備え校舎を守るべく生徒が自警団を組んでいた、という話を聞くにつけ、その想いには特別な強さ、熱さが感じられる。立場上、いろんな方から電話をいただくが、「祖父が〇〇期で、自分で安高5代目」などという方もいて、地域に根ざした愛される存在だ、と感じることも少なくない。そんな学校に通っていることも誇らしさを感じ、愛校心につながるのだろう。 各地桑野会については、事務局の方と連絡を取り合ったり、実際に年次総会に出席したりするなどして、全体的な動きと地区それぞれの雰囲気を感じてきた。地区によっては、近年、若い会員の入会や年次総会への出席者が少ないことが課題となっている。逆に、コロナ禍以前よりも出席者を増やしている地区もある。ここでは、成功例を参考に、盛会への提案をしてみたい。 1.当該地区の大学進学者に入会案内を送付 2.開催日時を工夫(土曜日の午後など) 3.会場を工夫(若者が参加しやすいカジュアルなところで会費も抑えられる) 4.終了時刻の明確化(開会から閉会まで1時間半など) 逆方向の連携としては、各地区から本校へはSSH(文部科学省指定スーパー・サイエンス・ハイスクール)事業の一環として「シニアサポーター」制度に、毎年20名ほどの卒業生が参加している。詳細は学校HPを参考にされたい。 ※) 本稿は、東京桑野会会報No.47号に寄稿された文書を転載したものです。渡部正一先生は2025年3月末に退任しました。 |
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