
東日本大震災と福島県復興の歩み

2025/11/21・28 原子力発電所の再稼働を知事が容認(新潟県/北海道)
| 投稿日 |
: 2025/12/01(Mon) 09:57 |
| 投稿者 |
: 東京桑野会ホームページ委員会 |
| 参照先 |
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震災後に停止していた、「東京電力・柏崎刈羽原発6/7号機」と「北海道電力・泊原発3号機」について既に原子力規制委員会の安全審査に合格していたが、各知事は地元の合意が得られたとしてどちらも再稼働を容認することを決めた。
新潟県の花角英世知事は、2025年11月21日(金)午後の記者会見で「東京電力・柏崎刈羽原発6/7号機の再稼働を容認する」と表明した。また北海道の鈴木直道知事は、2025年11月28日(金)の道議会本会議で「北海道電力・泊原発3号機の再稼働を容認する」意向を表明した。
いずれも条件付きながら、再稼働を容認したことで地元だけでなく県民・道民さらには国民全体での議論が最熱した。地元の雇用確保や電力料金の値下げ、自治体への協力金を要求している。新潟県は東京電力から1000億円の資金供出の約束を取り付けた。
早ければ、柏崎苅羽原発は既に原子炉内に燃料棒を挿入し「燃料装荷」が完了しており、2026年1月に6号機が稼働し引き続き7号機の稼働も実施する見込み。泊原発は2027年春の稼働を目指す。
知事の許認可なんて、結局は金次第なのか?電力会社が支払った地元への協力金は、必ず消費者への電力料金に跳ね返る。新潟県が得た1000億円を首都圏世帯数を仮に2000万世帯として割り算すれば、一世帯当たり5000円になることを忘れてはならない。あなたは支払いますか?

2025/08/15 東京電力の新潟県柏崎刈羽原発6号機と7号機

2025/07/30 北海道電力の泊原発3号機が規制委員会の安全審査に合格
北海道電力の泊原子力発電所3号機(91万kW)が、2025年7月30日に原子力規制委員会の安全審査に合格した。同所は2027年度に再稼働を目指しており、地元自治体や住民に説明会を開催し同意を得たいとしている。最終的には海抜19メートルの防潮堤や原発建屋の耐震補強、水密扉の設置、外部電源の複数ルート確保、非常電源設備の拡充などを計画している。2027年3月までに完成の予定。


2025/08/01 2025年7月の空間放射線量 そのU(郡山市内各地)

2025/08/01 2025年7月の空間放射線量 そのT
| 投稿日 |
: 2025/08/01(Fri) 00:13 |
| 投稿者 |
: イチエフ問題を検証する会(匿名OB) |
| 参照先 |
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福島県内の3拠点と比較のための首都圏1拠点につきまして、モニタリングポストによる空間放射線量をまとめています。下のレス記事とも比較してください。今回は7月実績を含めて下図に比較の表を示します。左下側が2025年1月、右下側が2025年7月の各1ヶ月間の実績グラフです。
降雨や降雪で線量値が大きく上下しますが、空気中の天然ラドン由来の放射性核種の影響です。2024年12月のグラフと比べても、半年程度では空間放射線量が変化したとは言えません。除染など人の手で汚染表土を除去しない限り、放置しただけでは線量が減少しません。放置だけでは事故前の元の0.04μSv/hrレベルまで戻るのに夫沢地区では200年以上かかる計算になります。

2025/04/01 2025年3月の空間放射線量(1月実績との比較)

2021/12/20 放射性物質の環境動態「河川・ダム」動画紹介
原子力発電に必要な核燃料は「濃縮ウラン」と言って、ウラン235が5%くらいに濃縮されています。核反応の臨界点に達すると中性子を放出し、これが連鎖して核分裂が膨大な熱エネルギーと共に連続して進んでいきます。この時に生成する分裂原子が「ヨウ素131」・「セシウム134」・「セシウム137」・「ストロンチウム90」等の核分裂放射性生成物と呼ばれる物質です。それぞれの物理半減期は、ヨウ素131で2日、セシウム134で2年、セシウム137で30年、ストロンチウム90で29年と言われています。
福島原発事故で放出された放射性物質は圧倒的にヨウ素131でしたが、物理半減期が極めて短く14年も経過した現在では空間にも土壌にも残っていません。現在残留で問題視されているのはセシウム=特に137の方です。現在もなお除染されていない山林土壌や河川・ダム湖底に、セシウムは放射能を保有したまま残存していると分かっています。ストロンチウムはセシウムに比較して放出量が圧倒的に少なく、量としてはセシウムの数千分の一しか残存していないと分かりました。さらにストロンチウムが放射するのはベータ崩壊によるベータ線であり、セシウムが放射するガンマ線と比較するとエネルギーが非常に小さい。人体に対しても衣服や皮膚で遮断され、内臓まで届くことはない。従って人体に悪影響を与えるのは、セシウム137が発するガンマ線と言うことになる。細胞を破壊し、DNAを切断、高濃度では生物は即死する。
3年と少し前にアップされたYouTube動画による解説です。わかり易く森林や河川に残存している放射性物質について説明しています。
[企画・制作]国立環境研究所 福島地域協働研究拠点 http://www.nies.go.jp/fukushima/
[出演] 高木 麻衣(環境リスク・健康領域 曝露動態研究室/主任研究員)
2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故により、環境中に放射性物質が放出されてしまいました。環境中に放出された放射性物質は、徐々に環境中を移動すると考えられますが、環境あるいは私たちへの影響は今後どうなるのでしょうか。それらを調べるために、国立環境研究所では、森林、ダム、河川中における放射性セシウムの動きを研究しています。上記参照先URLをクリックしてください。

2021/12/21 放射性物質の環境動態「大気中の放射性セシウム」動画紹介
3年と少し前にアップされたYouTube動画による解説です。わかり易く空間放射線について説明しています。
[企画・制作]国立環境研究所 福島地域協働研究拠点 http://www.nies.go.jp/fukushima/
[出演] 高木 麻衣(環境リスク・健康領域 曝露動態研究室/主任研究員)
2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故により、環境中に放射性物質が放出されてしまいました。国立環境研究所では、安心安全な生活に貢献するため、大気中に放射性物質がどの程度存在しているのか、内部被ばくの可能性があるのか、調査を行っています。
本動画では、大気中放射性セシウムの調査方法や濃度の経時変化などについて、国立環境研究所における研究成果をまじえて解説します。上記参照先URLをクリックしてください。

2025/02/16 日本の原子力発電所の稼働状況【続き】
| 投稿日 |
: 2025/02/16(Sun) 10:16 |
| 投稿者 |
: イチエフ問題を検証する会(匿名OB) |
| 参照先 |
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下の記事の続きです。現在稼働可能な33基の原子炉の内、稼働開始から30年以上経過しているものは23基と大半で、内40年以上は6基である。最長は高浜1号機の50年。原子炉の使用許可年数は最長40年じゃなかったっけ?・・・というのは事故前まで?
原子力規制委員会では、再稼働申請に合格した場合に限り稼働を最大20年間延長許可するとなった。えっ、じゃあ原子炉は60年以上使えるのかい?世界中見渡しても、60年も稼働した原発なんてないよ。ギャンブルじゃないんだよ。リスクが大きすぎるのでは?

2025/02/16 日本の原子力発電所の稼働状況
| 投稿日 |
: 2025/02/16(Sun) 09:52 |
| 投稿者 |
: イチエフ問題を検証する会(匿名OB) |
| 参照先 |
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2025年1月末現在での、日本の原子力発電所の状況はどうなっているのか、実際の数値を検証したい。
現時点で廃炉が正式に決定しているのは24基、稼働可能な原子炉は33基、新規建設を申請または準備しているものは3基である。稼働可能な原子力発電所の33基の内、震災後に再稼働を果たしたのは14基、規制委員会の審査に合格したものの地元との調整を実施しており未稼働なのは3基、再稼働申請中が7基、再稼働申請の準備中が8基、審査に不合格となったのは敦賀2号機の1基となっている。
この稼働可能な33基の合計出力は全部で、3,308.3万kWである。平均で1基当たりの出力がほぼ100万kWとなっている。現在稼働している14基の合計出力は先の数字の内数であるが、1,325.3万kW。合格しているが未稼働の3基で、381.2万kW。合わせて17基で1,706.5万kWの電源は確保できそうである。あとの16基は稼働可否が混沌としており、地元の反対が強くて知事の許可が下りそうもないのが現状であろう。新規建設もしかり。事故以来、立地の地元民はもちろん世論の民意も原発を望まない方向へ舵を切っている。